2024年7月18日木曜日

道具の名称・略称

こんにちは、こうちゃんです。

現場では様々な工具などを使うわけで、さらに、職人さんや、ベテランの方は、いちいち工具の正式名称など呼ばないことも多いわけです。
となると、略称や通称も覚えておく必要がありまして、

そんな、ガテン道具に関する名称や略称の紹介をします。

ガテン現場で仕事をする機会があった場合、
こちらの情報、ご存知だと役に立つかと。

では、以下に数件紹介

・プラハン
プラスチックハンマーの略
通常の先端が金属なかなづちと違い、先端がプラスチックでできているかなづちです。
お客さんの家具等を叩いた際に傷つけないようにそうなっています。
なお、プラスチックとはいえ、内部におもりが入っていて、振るとそれなりの強さで叩くことができるようになっています。

・ビス
一般的に言うネジのことです。
もちろんネジでも通用しますが、ガテン現場では、ビス、と呼んで統一しています。

コンパネ
資材屋では、コンクリートパネルのことをコンパネと呼んだりしますが、
ガテン現場では、一般的に、コンポジットパネルのことを言います。
ベニヤなどの木材を複数組み合わせて作った合板のことで、
かなりの強度があり、部材の下に敷いたり、床面が傷つきやすい場所で敷いてから車で通ったりも可能です。

・スケール
一般的に言う、メジャー・巻尺のこと
それでも通じるのに、何も言い方変えなくても、という感じですが、
現場的には、スケールと呼ぶのが一般的になっています。

・ステープラー
俗に言う、針金を押し出して留める道具、小学生の文房具でいう「ホッチキス」のこと。
もともと、「ホッチキス」というのは、
イトーキの登録商標であったため(現在では失効しているが)、
ガテン現場等、仕事の場所では、多くがステープラーと呼ばれてきました。

・ステープル
前述ステープラーで使う針のことです。
ホッチキスにおいては、針、しん、たま、等色々呼ばれていますが、
売り物としては、ステープル、として売られています。

・タッカー(ガンタッカー)
ステープラーのうちで、本体を開いた状態で壁などに針を打つ使い方ができるもの。
これに特化したものはタッカーと呼ばれる。
更に開閉機構を持たず、グリップとトリガーを装備したタイプは「ガンタッカー」と呼ばれる。

・ガン
タッカー、ガンタッカーで使う針のこと、ステープルと同じなのですが、
現場では、イベント会場等で、壁にポスターや、布貼りをするため、
その際に、「**にガン打っといて」のように使われます。

・ウエス
「ウエス」とは、一般的に、機械・器具類の清掃に用いられる布切れのこと。
もともと古着や古布を再利用(再使用)して雑巾がわりにするものである。

語源としては、
ウエスは、Waste(英語ウェイスト:無駄・くず・ぼろ・廃棄物)から、訛ってウエスと呼ばれるようになった。

・システムパネル
「システムパネル」とはポール・ビーム・パネルといった基本部材で構成される、
展示用システムのこと。
ベニヤ等の木材で作るパネルと違い、
分解も容易で、利便性も高く、また、廃材が出にくいため、
主に何度も組み替え、使用される、イベントの出展ブースなどに多数利用される。


いかがでしたでしょうか。
なかなか普通の世界で生きていると聞く機会すらない単語の数々だったかと思われますが。

全部でなくとも、少し知ってから現場に行くとちょっとは楽かと思われます。


こうちゃん

2024年6月20日木曜日

コンパネ(コンクリートパネル)

こんばんは、こうちゃんです。

こちら、今回はガテン現場でよく使われる材料のひとつ、
コンパネのご紹介です。

コンパネとは、イベント現場などでよく聞き、見かけるガテンな材料のひとつで、
コンクリートパネルの略です。
実際にコンクリートでできているパネルではなく、特に建築現場やイベント屋さんの現場では、以下のようなものを指します。

コンクリートパネル(コンパネ)とは、本来はコンクリートの型枠用合板を指す言葉であるが、建築現場においては、厚さ12mmの耐水ラワンベニヤを指す。 また、演劇の大道具セット制作の際の骨組み基本材料として使用される。普通のベニヤ版と異なり釘うちではなくネジで固定できるため、一旦制作後、ばらすこともでき、移動公演等で重宝する。

メートル法による900mm×1800mmのサイズや、尺貫法によるサブロク板(厳密には909mm×1818mmだが、切りよく910mm×1820mmで生産することが多い)のサイズの合板が、基本として使用されている。

コンパネがガテン系で頻繁に使われる理由

  • 建設現場での必需品: 建物の壁や床を作る際に、型枠として使用されるため、建設現場では欠かせない資材です。
  • 多様なサイズと厚み: 作業に合わせて様々なサイズや厚みのコンパネが用意されており、現場で柔軟に対応できます。
  • 丈夫で扱いやすい: 木材と比較して、強度があり、扱いやすいという特徴があります。

コンパネの種類と特徴

コンパネには、様々な種類があり、それぞれ特徴が異なります。

  • 普通合板: 一般的な合板で、建物の構造材や内装材として広く使用されています。
  • ラワン合板: ラワン材で作られた合板で、安価で入手できるのが特徴です。
  • シナ合板: シナノキで作られた合板で、表面が滑らかで美しいのが特徴です。

コンパネを使った作業例

  • 型枠作り: コンクリートを流し込むための型を作る際に使用されます。
  • 足場板: 高所で作業するための足場板として使用されます。
  • 仮設の壁: 内装工事の際に、部屋を区切るための仮設の壁として使用されます。

ガテン系でのコンパネに関する会話例

  • 「コンパネ、もう一枚持ってきてくれ!」 (コンパネをもう一枚持ってきてほしいという意味)
  • 「このコンパネ、傷だらけやないか!」 (このコンパネは傷だらけだという意味)
  • 「コンパネで仮設の壁を作ろう。」 (コンパネを使って仮設の壁を作ろうという意味)

ガテン系用語の「コンパネ」は、建設現場で頻繁に使用される合板のことを指します。様々な種類があり、作業に合わせて使い分けられています。建設現場で働く人にとっては、非常に身近な言葉と言えるでしょう。

もし現場作業や、材料買い出しの時に、コンパネと言われたならば、
迷わないようにしましょう。
他の木材の合板やベニヤの一枚板など、紛らわしいものも多々存在します。

参考:
どう違うの?「ベニヤ板」と「コンパネ」と「構造用合板」【感動】



こうちゃん

2024年5月15日水曜日

ガテンな現場の色々ご紹介

こんばんは、こうちゃんです。

今回は、ガテンの現場にどのようなものがあるか、どんな仕事をするかざっと紹介します。

といっても、本当のガテンというと、大工さんがいて、建設や建築に携わるものですが、
私の場合、派遣で行く現場なので、ある程度内装関連や、荷運びのみ、等純粋なガテンとは、やや異なりますがご了承ください。

ここでは、ガテンと書いても、肉体労働の仕事、くらいの解釈でお願いします。


1.引越し(個人宅)

肉体労働の定番です。
個人の家から家具等を運び出す場合、また運び入れる場合等が。
なにげに引っ越しバイトの場合、引っ越しトラックが駐車違反切られないために一人はトラックに残さないといけなかったりして、そのための見張り番要員のこともあります。


2.事務所移転(通称:事務転)

引越しとかなり似ている。
対企業版の引越しといった感じです。
事務所のフロアから、デスクやロッカーといったオフィス家具を出し入れする。


3.イベント設営・撤去

イベント時のパネルや展示台、なんらかの装置等の設営や撤去等
デパートの様に常設の会場になんらかの作業をする場合と、
幕張メッセの様にイベント専用の会場に一時的に作業に入る場合とがある


4.クリーニングや内装変更等

引越しや移転では無いが、施設内で、さまざまな什器の移動や、壁紙の張替え等を行う
壁の解体・床材の張替え・店舗内のコーナー入れ替え等


5.排水溝清掃

かなりレア現場ですが、地下鉄駅構内に入り、さらにホームの地下が作業場になります。
地下には、流入した雨水を排水するための、水を貯める場所、およびそこから下水に流す設備がついています。
そこに、作業着を着て降りて、雨水と一緒に流入した砂の排除を行います。
以前体験した現場ですと、横浜近辺の地下鉄駅で、駅構内の関係者以外立ち入り禁止ゾーンに入り、さらにその中で、マンホールを開けて地下に潜り、清掃活動を行いました。
頻繁に行う作業ではないですし、結構珍しい作業です。
汚れるし、砂を詰めたガラ袋は重いし、で結構きつめの仕事です。


6.ディスプレイ変更

これは、実際の作業はほとんどイベントの設営仕事と大差無いのですが、閉店後のデパートのショーウインドウ部分を開けて、巨大な展示物を入れ替えたりします。
作業自体のコツはイベント設営・引越し等と同じで、閉店後のデパートやショップ等の普通入らない領域に入ったりしますので、少し珍しい感じでおもしろいです。


7.工場内作業(スポット・レギュラー)

これは、どこかの会社所有の工場に入り、そこでの業務を行うものです。業務種別は確かに多岐に渡りますが、基本大勢で同じような作業をやるため、長時間拘束&同一作業の繰り返しになり、かなりきつい場合が多いです。
企業が社員にやらせてしまってはコスト損する作業をバイトに頼むため、低賃金悪条件が前提と言っても過言ではありません。

なお、勤務形態により、
スポット・・・1日限りの勤務、繁忙期の倉庫内整理等があります
レギュラー・・・一定期間工場に通い働き続けるものです

内容としては、

・倉庫内仕分
倉庫内でハンドフォーク等を使い、コンテナから送られたダンボールの山を所定のゾーンに運びます。
家具や大物の通販業者に多いです。

・タグ付け、バーコード付け
ほぼ同じ状況ですが、配送前の箱、荷の種別等から判断し、所定のシールやタグ、バーコード等をつけていく作業です。

・シュリンク、包装
発送用荷物の梱包等を行うことを、シュリンクといいます。
工場では、大量の出荷前の製品を梱包したりするため、専用の機会で梱包、パッキング等行います。

・その他
荷を入れるためのダンボールをひたすら組んだり、廃棄するゴミをひたすら集めたり、他にもさまざまな作業があります。

他にも珍しい一回限りの仕事など
多種多様な作業がありますが、
メジャーなのは上記の様な仕事になります。

少しこの業界に興味を持ってもらえたでしょうか。


が、総括しますと・・・重労働、長拘束時間、低賃金、が基本であるため、あまりオススメはしません。
ひたすら一定のことを何も考えずにやっていれば、時間が過ぎ、お金がもらえてよい、という人には向いているかもしれません。


こうちゃん

2024年4月3日水曜日

ハンドフォーク

こんばんは、こうちゃんです。

今回は重い荷物も多い現場で活躍する器具、ハンドフォークです。



ハンドフォーク、ハンドリフトとも。
荷物を載せるパレットを移動させるための器具の一つである。

商標でもあるが通称としても使われる、ビシャモンなどとも。

人力であってもより少ない力での作業が可能であり、いわば“手動式のフォークリフト”とも表現できる。フォークリフトと比較した場合、より正確にパレットを配置できる点、特に狭い場所においてのパレット移動が可能な点、フォークリフト運転技能講習(若しくは特別教育)修了者でなくとも重量物の運搬が可能になる点において優れているといえるが、パレットによっては機構部の厚みから爪が入らない場合がある点、単面型以外のパレットでは爪の挿抜時に大きな騒音・振動が生ずる点、両面使用型のパレットの場合は前後輪間に収まるサイズでなければ移動が実質不可能である点は、欠点であるといえる。荷の積載量は最大1500kgの製品が最も多く使用されているが、700kg積から5000kg積まで各種用意されている。
wikipedia参照

ハンドフォークの利点はいくつかあります。まず、ハンドフォークは小さな庭やプランターなど、狭いスペースでの作業に適しています。また、土を掘る、草を抜く、土を耕すなどの作業に便利です。ハンドフォークは軽量で持ち運びやすいため、庭仕事や植物のお手入れに便利です。さらに、ハンドフォークは手作業での作業を効率的に行うことができるため、庭やプランターのメンテナンスに役立ちます。

パレットの多い現場では小回りが利くし重宝します。
また、フォークリフトを操縦させてくれる場所などほぼないので、
派遣、日雇いで入る現場の場合、これを扱うことの方が多いです。
もちろん、現場の特性や、監督の意向で、新入りには使わせてくれない場合などもありますが、危険性は小さく、操作もしやすいので、多用することも。



こうちゃん



2024年3月12日火曜日

インパクトドライバー

こんばんは、こうちゃんです。

今回は、ガテン現場を知っていて、
でも本職じゃないとなかなか知らなかったり、持っていなかったりする工具で、
かっこいい憧れにの工具No.1の(勝手に決めました)

インパクトドライバー

のご紹介。



インパクトドライバーは、インパクトレンチと同じく衝撃を利用してねじを回すドライバーであるが、インパクトレンチとは異なり、高い回転トルクと同時にねじその物に垂直方向の打撃力を与える効果を持つ事が特徴である。そのため、錆や焼きつきなどで固着したり、過剰なトルクで締め込まれて人力での脱着が困難なねじを回す用途で用いられる。

インパクトドライバーはねじ頭の形状との相性があり、人力で回した場合にカムアウト(en:cam out)と呼ばれるドライバーの浮き上がり現象が生じやすいプラスネジで特に有効なもので、最初からカムアウトの対策が施されているトルクスや、構造上カムアウト現象よりも回転の中心軸のずれの方が脱着の重要な要素となるマイナスネジでは余り有効であるとはいえない。

こんな構造部を持つ、ロマンあふれる工具になっています。

インパクトドライバーの利点はいくつかあります。まず、インパクトドライバーは非常に強力なトルクを生成するため、ネジやボルトを簡単かつ迅速に締めたり緩めたりすることができます。また、インパクトドライバーは振動が少なく、作業中の疲労を軽減することができます。さらに、狭いスペースや困難な角度でも作業しやすいため、様々な場面で使いやすいです。インパクトドライバーはプロの現場からDIY愛好家まで幅広く利用されており、効率的で便利なツールとして高く評価されています。

普通のドライバーに比べますと、当たり前ですが結構高価になりますが、今や一般人でも、普通に買えますし、日曜大工、家の家具の手直しなどを頻繁にやる方は、家におひとつ持っておくとよいのではないでしょうかね。


こうちゃん

2024年2月14日水曜日

ドライバー(スクリュードライバー)

こんばんは、こうちゃんです。

今回は工具の中でも定番・王道で、どこの現場に行くにもこれは必要、な

ドライバー(スクリュードライバーとも)のご紹介です。



ドライバー(screwdriver)とは、ねじを締め付けて固定したり緩めて外したりする作業(締緩作業)を行うための工具。軸を回転させて使用する工具であり、JIS規格では、ねじ回し(ねじまわし)という。

先端がマイナス溝(−)のものはグリップ形状を問わずねじ回し又はマイナスドライバーと呼ばれ、プラス溝(+)のものは、十字ねじ回し又はプラスドライバーと呼ばれる。それ以外の先端形状であってもグリップと先端部が同軸に形成された形状であれば、一般的には「先端形状 + ドライバー」の形で呼ばれる(例:六角ドライバー)。

日本ではほとんどの場合「ドライバー」という省略形で呼ばれるが、パソコン関連の製品の場合(例:HDDケース)、ドライバソフト(device driver)との混同を避けるため、「ねじ回し」や「スクリュードライバー」と呼ぶこともある。

ドライバーをねじ頭部の溝に対し垂直に奥まで差し込み、握り(グリップ)をしっかり持ち、力を加えて締め付ける。先端形状・太さ・長さなどは扱うねじに合わせてさまざまな種類がある。扱うねじに合ったドライバーを使わないとねじの溝あるいはドライバーの先端を傷めることがある。

現在のねじ回しの総称は、「スクリュウドライバー」であるが、イギリス北中部では、「ターンスクリュー」と呼ばれていた。フランス語でスクリュードライバーを意味する「トゥルヌヴィス」の直訳が「ターンスクリュー」である。ねじ回しは、18世紀中にはフランスで使用されていた。イギリス・シェフィールドの「ウィリアム・メープルズ&サンズ」社の1870年工具カタログには、現在のドライバーの名称をターンスクリューと表示してある。 1556年に出版されたドイツのゲオルク・バウアー(ペンネームは、ゲオルギウス・アグリコア)の中世の技術を伝えた有名な著書に「鉱山書(デ・レ・メタリカ)」がある。この本の木版挿絵には、ポンプ、巻揚げ機、溶鉱炉の採掘機械や精錬機械が載っている。そして木工具の手斧、ハンマーと釘、槌とのみ、等である。この本にある手動粉挽き機には、平らな頭部に一本溝のついた鉄ねじが描かれている。16世紀半ばにすでにねじが使われていた証明である。(アゴスティーノ・ラメッリの「種々の人工機械」1588年より)

ーーwikipedia参照

こちら、ネジに関わらない現場などなかなかないですし、
工具、道具、機械、何かしらで使うことは多いので、
少なくとも工具箱には常備するような基本中の基本な工具です。

これから発展して、機械仕掛けのドライバーなども登場しますが、
そちらについてはまたいずれ後程ー。



こうちゃん